2010/06/24

Postfix でバーチャルユーザを混在させる方法 (補足2)

直前のエントリの補足です。

結局、実ドメインとして運用するようにしてみました。
たぶん、この方が楽だと思うので。

実ドメインとして運用すると、当該ドメイン宛のメールの配送には、local(8) エージェントが使われます。
local(8) は、aliases データベースと UNIX パスワードデータベースを検索し、ローカルにユーザが存在する場合は、そのままローカル配送します。

肝になるのは、ローカルにユーザが存在しない場合です。
この場合、local(8) が頑張って探してもユーザが見つからなかった場合、fallback_transport_maps の指定、なければ、fallback_transport の指定に従って配送してくれます。
このパラメータを設定することにします。

今回は、バーチャルメールボックスユーザとするため、virtual(8) で配送してもらいます。
そのため、fallback_transport パラメータを設定しました。

main.cf:
fallback_transport = virtual:

これで、あとは、

virtual_mailbox_base = /var/mail/vhosts
virtual_mailbox_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/vmailbox
virtual_alias_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/virtual


この辺の指定に従って、配送してくれます。






バーチャルメールボックスドメインとして運用する場合は、たぶん、これと逆のことをやればいいはずです。
つまり、何よりも早く配送方法を指定できるように、transport_maps パラメータを設定し、ローカルユーザ宛の配送方法を決定すればいいでしょう。


main.cf:
transport_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/transport


transport:
luser@example.net  local:$myhostname
・・・


と言った形になります。






virtual(8) で配送させると、aliases データベースも検索してくれないし、.forward 等の処理もできないんだよなぁ。。。
利用したかったら、力業しかないのかなぁ。。。

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