Intel Mac (Mac OS X) 等にて使用した HDD を、FreeBSD に流用して使用するときは、ちょっとしたハマりポイントがある。
それは、パーティションテーブルが GPT (GUID Partition Table) になっており、旧来の MBR (Master Boot Record) ではない、と言うことだ。
FreeBSD の sysinstall では MBR しか扱えないため、GPT のディスクを繋ぐと、スライス操作が行えないという事態に陥る。
FreeBSD 8 系以降で GPT を扱うには、gpart コマンドを用いる。
(7 系では gpt コマンド)
ディスクを GPT から MBR にするのであれば、すべてのパーティションを削除して、GPT エントリを削除することになる。
そのためには、以下のように操作する。
(以下の操作に出てくる da0 は操作するデバイス。 /dev/ を付けてはいけない)
まず、GPT の情報を取得する。
# gpart show da0
=> 34 1953525101 da0 GPT (932G)
34 6 - free - (3.0K)
40 409600 1 efi (200M)
409640 1953115495 - free - (931G)
次に、存在するパーティションを削除する。
(ここでは、1 しかないので、これだけ削除する)
# gpart delete -i 1 da0
da0p1 deleted
必要であれば、もう一度 GPT の情報を取得する。
# gpart show da0
=> 34 1953525101 da0 GPT (932G)
34 1953525101 - free - (932G)
すべてのパーティションを削除したので、GPT エントリを削除する。
# gpart destroy da0
da0 destroyed
以上で GPT は削除できたので、あとは sysinstall でも fdisk ででもスライスを切ればよい。
もっとも、FreeBSD は 7 系より GPT にも対応している上、MBR では 2TiB までしか扱えないため、これを機に GPT に乗り換えてしまうというのも手ではある。
その場合は、gpart にてスライスを追加していくことになるため、サイズ指定をブロック数で行わざるを得ず、ちょっとわかりにくいかもしれない。
(1 ブロックは 512 バイトですので、割り算して求めて下さいな)
man gpart
and good luck!