2010/06/23

Postfix でバーチャルユーザを混在させる方法

タイトルだけだと、よくわからないかもしれませんね。。。

Postfix であるドメインを運用するときに、
一部のユーザは、システムにアカウントを持つ実ユーザ (UNIX アカウント持ちユーザ)
他のユーザは、システムアカウントを持たないユーザ (バーチャルユーザ)
とする方法です。


方法は、二つほどあるようです。


■ 実ドメインとして運用する場合
運用ドメインを、実ドメイン (基本的にローカルにユーザを作成してそこに配送させるドメイン) として運用する場合の方法です。

具体的な作戦は、以下の通りです。
・運用ドメインは、実ドメインとして設定
・バーチャルメールボックス用のドメインを用意
・バーチャルユーザとしたいメールアドレスは、バーチャルメールボックスドメインへ転送するように設定

main.cf にて、運用ドメインを、mydestination パラメータに設定します。

main.cf:
mydestination = example.net, ...

そして、バーチャルユーザ用に、バーチャル用ドメインをバーチャルメールボックスドメインとして設定します。

main.cf:
virtual_mailbox_domains = example.net.vmbox, ...
virtual_mailbox_base = /var/mail/vhosts
virtual_mailbox_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/vmailbox
virtual_alias_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/virtual

そして、バーチャルユーザは、バーチャルメールボックスドメインへ転送するように設定します。

virtual:
vusr@example.net vusr@example.net.vmbox

最後に、バーチャルメールボックス用の配送先を設定します。

vmailbox:
vusr@example.net.vmbox example.net.vmbox/vusr/


■ バーチャルメールボックスドメインとして運用する場合
運用ドメインを、バーチャルメールボックスドメイン (ローカルにはユーザを作らずバーチャルメールボックスに配送するドメイン) として運用する場合の方法です。

具体的な作戦は、以下の通りです。

・運用ドメインは、バーチャルメールボックスドメインとして設定
・ローカルユーザとしたいメールアドレスは、ローカルユーザに転送するように設定

main.cf にて、運用ドメインを、virtual_mailbox_domains パラメータに設定します。


main.cf:
virtual_mailbox_domains = example.net, ...

virtual_mailbox_base = /var/mail/vhosts
virtual_mailbox_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/vmailbox

virtual_alias_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/virtual



そして、ローカルユーザは、ローカルユーザに転送するように設定します。

virtual:
lusr@example.net lusr



Postfix のマニュアル的には、バーチャルメールボックスドメインとして運用して、ローカルユーザへ転送する方法を推奨しているようです。

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